読売online:「サイバー攻撃」に備え、企業向け損害保険

記事要約

日本年金機構個人情報流出問題を受け、サイバー攻撃に備えた企業向けの損害保険への関心が高まっている。保険料は年50万~150万円程度と安くはないが、損害保険会社への問い合わせが急増している。2012年からサイバー攻撃に備えた保険を販売しているAIU損害保険でも、問い合わせが数倍に増えた。同社は「サイバーリスクへの認識が浸透しておらず、加入企業は欧米よりまだまだ少ない」という。

疑問

今までのサイバー攻撃で具体的にどれくらいの被害が出ているのか? サイバー攻撃に備えた企業向けの損害保険というのは、どの程度被害を補ってくれるものなのか?

考え・主張

セイバーセキュリティ.comのHPによると、サイバー攻撃による被害総額は全世界で1130億ドル、日本で10億ドルである。パソコンやスマホの普及率が大きく上がった今、サイバー犯罪者の攻撃はますます活発になり、かつ高度化している。同HPの調査対象組織では、従来のセキュリティ対策をすり抜けるサイバー攻撃に関するイベントが最大3分に1回の割合で発生しているという調査結果が出た。サイバー攻撃による被害といわれて一番先に思い浮かぶのは個人情報の漏えいだが、もし企業がそのような失態を犯してしまった場合、想定賠償額は1人当たり5万円弱と、決して安くない金額だ。他人事だと思わずに、今のうちにできる対策はしておくべきだろう。

その他

特になし。