読売online:パキスタン熱波、死者千人超…9割カラチに集中

記事要約

25日付のパキスタン有力紙ドーンは、同国南部で20日から続く熱波による死者が1011人に達したと報じた。死者の約9割は国内最大都市のカラチに集中している。ロイター通信も25日、慈善団体の話として、死者が1000人を上回ったと伝えた。カラチでは電力不足の影響で冷房、水道水の供給などに支障が出ている。同国はイスラム教断食月の最中で、多くの国民が日中に水などを一切口にしないことが健康状態悪化の一因になっている。

疑問

何故熱波の9割がカラチに集中しているのか? 断食月だからといって水まで口にしてはいけない理由は何なのか?

考え・主張

イスラム教では、ラマダーンと呼ばれる断食月がある。これはヒジュラ歴第9月にあたる月のことを指し、日の出から日没まで何も口にしない月のことである。頻度は1年に1回だが、毎年決まった季節にあるわけではなく、年々少しずつ早まりおよそ33年で季節が一巡する。今回はたまたまそのラマダーンと熱波の時期が重なってしまい、このような甚大な被害が出てしまった。断食というのはイスラム教信者の人たちにとって大切なことなのだろうけど、死んでしまっては元も子もないのではないだろうか。政府やイスラム教教会から、信者に水くらいは飲むよう勧告を行うべきだ。

その他

特になし。