読売online:草食化、北海道のヒグマも…詳しい原因不明だが

記事要約

北海道内に生息するヒグマが草食化していることを北海道大学の森本淳子准教授らのグループが突き止め、英国の科学雑誌に掲載された。明治、大正期の開発により、動物性の餌を摂取する機会が減った可能性があるという。グループはヒグマの骨などにわずかに含まれる元素の割合を調べる安定同位体分析という手法で食性を推測。この結果、20年以前よりも96年以降のヒグマは明らかに肉を食べる割合が減っていることが判明した。

疑問

なぜ本来は肉食であるヒグマが草食化してきているのか?同じような現象は北海道以外でも起きているのか?ヒグマの草食化によって生態系にはどんな影響が出るのか?

考え・主張

この記事によると、ヒグマの草食化は北海道内で顕著だそうだ。また、森本准教授はこの理由を「草食傾向を示す個体が増えている詳しい原因は不明だが、河口部での漁業や開発のため、サケが取りにくくなったほか、オオカミの絶滅で、死んだり弱ったりしたシカに遭遇する機会が減ったことが推測される」と分析している。ヒグマは雑食性の動物だが、北海道のヒグマといえば鮭が大好物というイメージだ。このまま草食化が進んでいくとヒグマの強いイメージが崩れていきそうだが、変化していく環境に対応しようとしているのだから、見守るほかない。

その他

特になし。