読売online:がん死者20%減、目標達成困難…受診伸び悩み

記事要約

国立がん研究センターは20日、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らす国の目標について、達成は困難との見通しを明らかにした。喫煙率の減少が目標に届かず、がん検診の受診率も伸び悩んでいることから、現状では17%の減少にとどまるとしている。厚生労働省は6月1日に初の「がんサミット」を開催し、たばこ対策の強化などを呼びかける方針だ。

疑問

がん検診の受診率は現在どの程度なのか? たばこ対策とは具体的にどのような対策を設けるつもりなのか?

考え・主張

国立がん研究センターの情報センターHPによると、がん検診の目的は早期発見によりそのがんで死亡する可能性を減少させることだそうだ。特に症状がない人こそががん検診の対象であり、そんな無症状の人の身体の中に潜むがんを発見して早期治療を可能にすることで目的を達成することができる。しかし、胃がんや肺がんなど「5大がん」の検診受診率は20~30%台に留まってしまっている。検査で問題が見つかれば早期治療が可能になるし、問題がなければがんではないという安心がもたらされるのだから、がん検診はもっと多くの人が受けるべきだ。